エロティシズム〜Fアルベローニ

・男女の違いを基にしたエロティシズムの考察
・風俗的な要素が高い。実践的でもある
・どことなく表面的な印象

P11
男のエロティシズムがより視覚的、生殖的であるのにたいして、女のそれはより触覚的、筋肉的、聴覚的である


P34
エロティシズムはすべてを無にすることでもなく、自分を失うことでもなく、果てしなく崩壊することでもない。それは継続と非継続の間のあいだの弁証法的発展である。(継続=女、非継続=男)


P153
フーコー「(ホモとは)一種の秘密結社に加わり、忌まわしい種族の一員になり、特権的ではあるが迫害も受ける人類の一区分に入るための方式」


P174
集団的エロティシズムの場でも私達は個性に惹かれ、新たな相手の独特な個性が好きになる。それぞれの個人は別であって、その差異が喜ばしいのだ。
もしこういった深い違いがわかならければ、周りの人間達はただのうごめく肉体の集団でしかなくなってしまう。目が輝いたり、口が笑いかけたりはしなくなる。すべてが区別のつかない、多数の人間の塊に化してしまう。


P187
犬はいつでも同じ刺激や同じ肉にいつでも反応する。人間はそうではない。同じ刺激はあるところまで行くと慣れを生む