キャズム 〜 ジェフリー・ムーア

イノベーター ・新しいものに強い関心を示す ・「事実」を重視する ・真っ先に手に入れたがる ・低価格で入手しようとする アーリー・アダプター ・別名、ビジョナリー ・改善ではなく、ブレークスルーを求める ・価格に対して寛容 ・外交的 ・プロジェクト…

2052 今後40年のグローバル予測 〜 ヨルゲン・ランダース

個人的にはちょっと偏っている印象 - ■5つの主要な問題・資本主義 ・経済成長 ・民主主義 ・世代間の平等 ・地球の気候と人間の関係 ■40年後の世界、主なポイント ・都市化が進み、出生率が急激に低下する中で、世界の人口は予想より早く2040年直後にピーク…

実験心理学が教える人を動かすテクノロジ

説得の方向性として3つ考えられる・ツール(能力の向上) ・メディア(体験の提供) ・ソーシャル・アクター(関係構築) ●ツールとして・手順の省略 対コスト効果を向上させることで、その行動をユーザが自ら進んで行うように働きかける ・トンネリング ユ…

神話と意味 〜 レヴィ=ストロース

P2 私は以前から現在にいたるまで、自分の個人的アイデンティティの実感をもったことがありません。私というものは、何かが起きる場所のように私自身には思えますが、「私が」どうするとか「私を」こうするとかいうことはありません。私たちの各自が、ものご…

芸術と脳科学の対話 〜 バルテュス+セミール・ゼキ

P8 バルテュス「(私は)芸術家ではありませんね、むしろ職人であると自分では思っています。 わたしの営みは、制作することに、かつて存在したが今ではもう誰にも分からないものを再び作り出すことにあります。わたしは自分を表現しようとしているのではな…

オキシトシン

オキシトシン (Oxytocin, OXT, OT) は視床下部の室傍核と視索上核の神経分泌細胞で合成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンであり、9個のアミノ酸からなるペプチドホルモンである (Cys-Tyr-Ile-Gln-Asn-Cys-Pro-Leu-Gly)。・ヒトにおいても対人関係や社…

不気味の谷

ロボットや他の非人間的対象に対する、人間の感情的反応に関するロボット工学上の概念。人間のロボットに対する感情的反応について、ロボットがその外観や動作において、より人間らしく作られるようになるにつれ、より好感的、共感的になっていくが、ある時…

文章表現 四百字からのレッスン 〜 梅田卓夫

作品世界と「私」の関係を意識する ①文章で述べられている世界・・・作品世界 ②その世界を言葉で作り出している私・・・作者 文章を書く時は、私の扱いに留意する観察メモ 1.目に見えること 2.見えたような気がすること 3.頭の中で考えたことメモは作文の中…

青い花〜ノヴァーリス

P31 光と色と影がたくみに配分されるとはじめて、それまで隠されていた見事な様相が目に見える世界に顕われ、そこで新たな開眼にいたるものであるとすれば、当時はどこでもそれと同じような配分と効果が認められた。(中略)夜が光に触れ、光が夜に触れてこ…

小説の方法 〜 伊藤整

我々は神の代わりに無を考えることによって安定しているのである。考える力がないのではない。考える必要を感じないでバランスを保っているに過ぎない。無の絶対は神の絶対と同じように強いものである。 P43 小説はあまり現実の諸条件とかかわりが深いために…

日本のエロティシズム 〜 百川敬仁

P15 おおきな緊張を要する自我の構造化の代償として累積する心的ストレスが、その構造の一時的解体によって解消されるカタルシス的な瞬間への予期こそ、人間の存在論的基礎をなす時間性の根源をなす P19 (ドンファンなどが)次々と相手を探しもとめるのは、未…

エロティシズム 〜 バタイユ

・エロティシズムとは、死におけるまで生を称えることだと言える。 ・生殖は生の不連続性につながっている。だが他方で生殖は存在の連続性を惹き起こしもするのである。つまり生殖は密接に死と結びついている。 ・生の根底には、連続から不連続への変化と、不…

時間は実在するか 〜 入不二基義

「時間は実在するか」(入不二基義 講談社現代新書 2002年)はイギリスの哲学者J・M・E・マクタガートが一九〇八年に書いた論文「時間の非実在性」を解説している。 マクタガートは時間を理解するしかたにはA系列とB系列の二種類があるとする。 そして、…

ウィトゲンシュタイン

P37 論理哲学論考について 「この書物は思考に対して、いやむしろ思考の表現に対して限界を引こうとする。こう言い換えたのは、もし思考に対して限界を引くのだとすれば、このためには我々がこの限界の両側を思考できねばならなくなる(従って思考不可能なこ…

マズロー

・マズローは今までの精神分析や行動主義が病理的な面ばかり注目することに疑問を持ち、人間のこの「至高体験」を起こした時の心の様子を探求することにも意義があるのではないかと考えた ・人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである ・人間の…

概念から経験へ

アインシュタイン 「原理的な観点から見て、或る理論を観測可能な量だけに基づけようとすることはまったく誤っている。なぜなら実際はその逆だから。理論が初めて、何を人が観察しうるかを決定する」 ハイデガー 「実験物理学は理論物理学の基礎ではなく、そ…

無限論の教室〜野矢茂樹

・「実無限」・・・無限のものがそこにあるのだと考える立場 ・「可能無限」・・・可能性としてのみ考えられる無限。無限が完結した実在として存在するとは考えない ・可能無限の立場では、√2というのは数字ではない、と言います。√2というのは、各桁の数字…

生物と無生物のあいだ〜福岡伸一

・ウイルスは栄養を摂取することもなく、呼吸することもない。幾何学的な美しさを持っており、結晶化することさえできる ・単なる物質から一線を画している唯一の特徴が自己複製能力を持つところ。 ・DNAは二重螺旋の構造を持っており、対構造をしている。 …

宮沢賢治

■注文の多い料理店P256 その笑い声の洪水は空を流れて遥か遥か南へ行ってねぼけた雷のようにとどろいた

カント

・ドイツ出身の哲学者(1724年4月22日 - 1804年2月12日) ・ドイツ観念論哲学の祖 ・『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』が有名 『純粋理性批判』・科学の成立根拠を問うと共に、経験に基づかない「形而上学」を批判する試み ・感性は「直観…

記号論への招待 〜 池上嘉彦

P5 人間が「意味あり」と認めるもの。それはすべて「記号」になるわけであり。そこには「記号現象」が生じている。 P10 人間は自分の周りの事物に対して意味づけをしないではいられない存在である。しかもその際の意味づけは、すべて人間である自らとの関連…

実戦・日本語の作文技術 〜 本多勝一

■日本語の語順 1.述部が最後にくる 2.形容する詞句が先に来る 3.長い修飾語ほど先に 4.句を先に ■かかる言葉と受ける言葉は直結せよ ×美しい水車小屋の娘 ○水車小屋の美しい娘※形容詞は誤解が生じやすいから注意 ■テンの二大原則 1.長い修飾語が2つ以上ある…

イースター島の石像(30トン)の立て方

・頑丈な木の棒とたくさんの石を用意する ・男たちが棒を使って石像を動かそうとする ・わずかに地面との間に隙間ができれば、長老が小さい石を隙間に入れる ・次に隙間が少しでも大きくなるとさっきより大きな石を入れる

はじめての認知心理学 〜 伊藤進

・行動心理学では心をブラックボックスとして扱い、刺激と反応だけを問題にした ・認知心理学では情報処理モデルを作りながら、それを基に心のすがたを描き出す ■情報の図と地・図と地は膨大な情報量を頭が処理する上での基本戦略。これにより膨大な量の情報…

ハイデガー

【ハイデガー入門〜細川亮一】 P23 アリストテレス存在論の基本テーゼは「存在者は多様に語られる、しかし一との関係で(一へ向けて、プロス・ヘン)」 →ハイデガーはその「存在の多様な意義の一性」を時間に求めたP38 「存在と時間」の狙いは「存在は時間か…

無からの創造

時間も空間も物質もない「全くの無」から議論を始める現代の物理学者はライプニッツの問いを、「なぜ存在者があるのか、むしろ「無」があるのでなないか」と「無」を大文字にして読み替えたハイデッガーのほうに親近感をおぼえるかも知れない。なぜなら相対…

時間論 〜 中島義道

・過去中心主義から見た時間論 ・同著者の「時間を哲学する」のほうが分かりやすいが、内容はこちらのほうが深い P30 過去という観念にはすでに現在という観念が含まれている。なぜなら、第一に過去とはそのとき現在であった時なのであり、第二にこの現在に…

時間を哲学する 〜 中島義道

・過去中心主義から見た時間論 ・同著者の「時間論」と内容はほぼ一緒 P44 夢を見ている「あいだ」はそれが夢か現実か判断できない。醒めた後に初めて決まるのです。 P45 認識とは不在のもの(<いま><ここ>にないもの)に対する態度 P85 過去は場所では…

エロティシズム〜Fアルベローニ

・男女の違いを基にしたエロティシズムの考察 ・風俗的な要素が高い。実践的でもある ・どことなく表面的な印象P11 男のエロティシズムがより視覚的、生殖的であるのにたいして、女のそれはより触覚的、筋肉的、聴覚的である P34 エロティシズムはすべてを無…

ホーピー族

アリゾナ州北部に住むネイティブアメリカンでホーピー族と言う部族の話である。彼らの言語体系のなかには過去・現在・未来に該当する言葉がないのだという。彼らにとっての世界は「開示されたもの」と「開示するもの」の二つの有り様しかない。過去の事象と…