スコプツィ派(自己去勢の例2)

19世紀末東ヨーロッパで異端キリスト教スコプツィ派が流行。 鞭打ち苦行→去勢により天国に入れる。 男性信者は「地獄への鍵」のタマをとり、ついに鋏や斧でサオも切る。 女性信者は乳房、クリトリス、大陰唇を切除した。 切除は祭り状態の中で行われた。(詳…

キュベレー崇拝(自己去勢の例)

もっとも熱狂的なキュベレーの信奉者は、みずからを聖なる儀式で完全去勢した男性たちで、この儀式の後、彼らは女性の衣装をまとい、社会的に女性とみなされた。同時代の注釈家であるカルリマコスは彼らを、女性名詞の Gallai (ガッライ、ギリシア語複数形…

エロティシズム〜澁澤龍彦

・エロティシズムに関して23のテーマに対する考察 ・澁澤龍彦の世界観に従い、実例が色々と紹介されている ・深くはないが、入門編やインデックスとしては価値があるのでは P38 「愛の自然的条件」・・・顔の魅力とか肉体の美しさとか、声の質だとか、それら…

死とエロティシズム

バタイユ 「人間はただ死においてのみ一切の個別性を超えて大きな連続性の中に解き放たれる。私達は失われた連続性へのノスタルジーを持っており、エロティックな行為の絶頂において、わずかに死による等価物を手に入れることができるのであろう」

快楽主義の哲学〜澁澤龍彦

P23 快楽は客観的なものであり、幸福は主観的なものである P25 快楽は瞬間的なものであり、幸福とは持続的なものである P64 エピクロス「死は、わたしたちにとって何物でもない・・・というのは、善いものも悪いものも、すべて感覚に属するが、死は感覚の欠…

プラトンとアリストテレスの違い

プラトンは理想主義者であり、アリストテレスは現実主義者である、とよく言われます。プラトンはイデアという感覚世界から離在するものを実在と考え、感覚的事物を実在と見なさなかったのに対して、アリストテレスは感覚的事物を実在と考え、感覚世界から離…

アリストテレスの四原因

質料因 ・「それは何からできあがっているか」と問われたときの「何」にあたるもので、「素材」のこと。 ・「ヒュレー」と呼ばれる。 形相因 ・「それは一体何であるか」と問われたときの「何」にあたるもので、ものの「本質」のこと。 起動因 ・「それは何…

ディオティマの説〜「饗宴」プラトンより

愛(エロース)とは欠乏と富裕から生まれ、その両方の性質を備えている。ゆえに不死のものではないが、神的な性質を備え、不死を欲求する。すなわち愛は自身の存在を永遠なものにしようとする欲求である。これは自らに似たものに自らを刻印し、再生産するこ…

クロード・ドビュッシー

クロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy, 1862年8月22日 - 1918年3月25日)はフランスの作曲家である。長音階・短音階以外の旋法の使用、機能和声にとらわれない自由な和声法などを行った。 ドビュッシーの音楽は、代表作『海』や『夜想曲…

単語集

・静臥(せいが) ・虚脱(きょだつ) ・蠢動(しゅんどう)

邯鄲の夢枕

唐の玄宗の開元年間のことである。 呂翁という道士が邯鄲(河北省、趙の旧都)の旅舎で休んでいると、み すぼらしい身なりの若者がやってきて呂翁に話しかけ、しきりに、あく せくと働きながらくるしまねばならぬ身の不平をかこった。若者は名を 廬生といった…

ゲシュタルト

・要素として分割しえない全体としてのまとまり、構造 ・音楽のメロディーとか。(オクターブが変わっても総体としてのイメージは変わらない)

ユング

・心に潜む人類共通の普遍的無意識を仮定

フロイト

<意識>・<前意識>・<無意識>に区別

言葉と無意識

P73 独自の生を特殊な体験として生きているにもかかわらず、恣意的文節である言語の網に絡み取られ、その結果各人の価値観が等質化・画一化されている P199 関係が<物>を産み出す P206 羞恥は実体ではなく、関係であるが故に時代・場所・男女・年齢層によ…

冬眠

冬眠とは、体温を下げ、運動や食べることをやめて、代謝を低くすることで、食料が少ない冬を乗り越える状態。体温が低くなっても凍死しないということは、それだけ冬眠中は低い体温に耐えられるよう、体を調整する能力が高まっていることになります。理由は…

同時代ゲーム 大江健三郎

・6つの手紙からなる長編 ・小説が神話になりうることを示している。大江健三郎の作品のなかでもこれだけの深く広い世界観を構築できている作品はないかもしれない ・その分纏まりにかけるのが欠点か ・第一の手紙が恐ろしく退屈 ・逆に第二の手紙以降は完成…

プラトン

・恒常不変性 多くの美しい感覚的事物は醜いものに成りうるが、 美のイデアは、いつも美であり、それが醜になることはない。 ・単相性 美のイデアは美という同一のあり方をするのみだが、美のイデアを分有するものは、同時にまた大を分有したりしうる以上、…

イデア

・ギリシア語の原意は「見られたもの」であり、プラトンの場合には、それは既に述べたように、「心眼で見られたもの」という意味・多様なものを貫いている一つの普遍的原理・同一を保ち、恒常のあり方をするもの

武満徹

武満 徹(たけみつ とおる、1930年10月8日 - 1996年2月20日)は、現代音楽の分野において世界的にその名を知られ、日本を代表する作曲家 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E6%BA%80%E5%BE%B9 日本人らしい音楽。何でそう思ったかは後々分析したい

深淵

「深淵」とは、この目に見える世界にはその存在根拠がないということなのではないか、こう私は考えたいのです。 http://matsuura05.exblog.jp/d2004-02-04

認識に関するベイトソンの指摘

我々がこの世界について手にする情報は常に何らかの解釈の結果であって、生のデータではない。例えばバラの赤という感覚情報であっても、それは我々の感覚器官による解釈の結果を受け取ったものである

芸術作品が新たな伝統・規範を作るという話

モーツァルトの晩年の作品をこの上なく優れたものと判断するのは、たまたま人の好みという主観的なものではなく、規範的要請である。もしそう判断しない人がいれば、その人は悪趣味と批判されるべきなのだ。いかにしてかかる規範性が成立し得るのか? ただこ…

ブルースト

作家の著書は一種の光学器械にすぎない、作家はそれを読者に提供し、その書物がなかったらおそらく自分自身の中からは見えてこなかったであろうものを、読者にはっきりと見わけさせるのである。 (『見出された時』)

ドストエフスキーの詩学

P15 それぞれに独立して互いに融け合うことのないないあまたの声と意識、それぞれがれっきとした価値を持つ声たちによる新のポリフォニーこそが、ドストエフスキーの小説の本質的な特徴なのである。 P48 ある環境における主人公の純粋に芸術的な位置づけは、…